陽子出生以前のこと
父方について 父福井邦蔵は1891年(明治24年)滋賀県高島町(現・高島市)の造り酒屋、福井酒造
『萩の露』福井弥平、さとの四男として生まれた。神戸高商(現・神戸大学経済学部)
在学中、英語担当のパロット夫人のバイブルクラスに出席して導きを受け、神戸組合
教会渡瀬常吉牧師から受洗した。神戸高商卒業後、同志社大学神学部に入学、1919年
年(大正８年)卒業、同年３月17日芦田すゑと結婚、同年10月京都平安教会に伝道師と
して就任した。1920年12月台北教会に赴任、1922年按手礼を受けて牧師に、1924年台
北教会を辞して米国オベリン神学校に留学、帰国後1926年新潟教会に就任、1929年会
津若松教会に移り、1933年明石教会に赴任して1962年これを辞するまで29年間牧会し
た。1963年５月５日満71歳で天に召された。生涯の授洗者は 216名であった。基督者
となって口にすることのなかったアルコールだったが、最後に生家の『萩の露』を飲
みたいと言い急遽取り寄せたが間にあわなかった。
母方について 母すゑは京都府丹波町須知で、医師芦田謙造の四女として生まれた。父はもと酒を
たしなんだが、クリスチャンになって禁酒し、馬に乗って往診していたという。すゑ
は神戸で医者をしていた兄の家からミッションスクールである神戸女学院に通い、卒
業後、アメリカの婦人宣教師アニー・ハウ設立の頌栄保姆伝習所 (現・頌栄女子短期
大学) に入学して保母の資格を得た。神戸組合教会に出席していて牧師の紹介で福井
邦蔵と結婚した。
※以上についての詳細は1965年刊『福井邦蔵の記』、2008年刊『福井すゑの思い出』参照のこと。
福井酒造は、ＮＨＫ「鶴瓶の家族に乾杯」で紹介された。
陽子出生以後
1929(昭和4)/03/20 父邦蔵の任地新潟市で生まれた。新潟にはめずらしく太陽の輝く日だったので陽子
と名付けられたとのこと。同年11月父の新しい任地会津若松へ行く。
1933(昭和8)8月 父の次の任地兵庫県明石市山下町に移り住んだ。この日、ちょうど、中等学校野球
史上有名な、明石中学と中京商業のあの延長２５回の優勝戦が行われている最中で
あったという。
1935(昭和10) 明石小学校入学、後、右手塚町に転居したので人丸小学校に転校。
1941(昭和16)12/8 太平洋戦争が勃発。
1942(昭和17) 明石高等女学校に入学。
1945(昭和20) 勤労動員で西明石の川西航空機工場で働いているとき、米空軍の大空襲を受け、命
からがら明石公園に逃げる。教会も焼夷弾で焼かれ、8月15日終戦。
1947(昭和22)/3 明石高等女学校卒業。同年４月イースターに父邦蔵から受洗した。
1949(昭和24)頃 神戸のノールウェー・ルーテル教会の３人の婦人宣教師宅にヘルパーとして働き、
後、彼女たちに従って島根県松江に赴いた。
1950(昭和25)頃から 明石教会付属錦江幼稚園で助手として働き始めた。
1956(昭和31) 錦江幼稚園に勤めながら、神戸市須磨区にあった夜間の睦学園 (現・兵庫大学）に
入学した。（正式に幼稚園教諭の資格を取るため）
1958(昭和33)/3 上を卒業。
1958(昭和33)/3/24 高崎裕士とと結婚(明石教会で挙式)。
1960(昭和35)/1/22 長男冬樹誕生。
1961(昭和35)/3 錦江幼稚園を退職。
1962(昭和37)/5/17 長女真樹子誕生。
1965(昭和40)/4 高崎が日本基督教団高砂教会主任担任教師(伝道師、後牧師)に就任したので、同教
会に移り住んだ。
1969(昭和44)/3 高崎が上を辞任、高砂市内浜田町で英語塾を始めた。
1975(昭和50)頃から 日本基督教団曽根教会に出席
1979(昭和54) 荒井町紙町に家を建てて転居した。
1992(平成4)/7-1993(5)/12 高崎とともにオーストラリア、パース市に居住。
1998(平成10)/4 高崎が日本基督教団曽根教会主任担任教師(牧師)に就任
2003(平成15)/3 高崎が上を辞任、飯盛野教会他各地の教会の礼拝に奉仕
2004(平成16)/4 高崎が日本基督教団加古川東教会主任担任教師(牧師)に就任
2009(平成21)/3 高崎が日本基督教団加古川東教会主任担任教師(牧師)を辞任
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